研究背景
私はこれまでの他者との関わりから、空間やあるものを通じた行動等を他者と自分が共に体験することで、他者とより親密になれた実感があり、「外的要素を媒介した体験を共にする」ことが他者の新たな一面を発見する手がかりとなると考えました。
上記のような状況で発見することができる内面とは、「優しい」などの性格を表す言葉では表現することができない「曖昧で些細な言語化することができない内面部分」のこと。
本制作では、他者の「曖昧で些細な言語化することができない内面部分」を発見する手がかりとして、人間の内面形成に影響を与えているであろう”各々が所持する「本棚」及び「本」”に注目します。
また「外的要素を媒介した体験を共にする」ことが他者の新たな一面を発見する手がかりとなった経験と合わせて、「媒介するもの」として「友人が所有する本棚と本」、また「共通の体験」として「対話」を設定し、本棚及び本を媒介した対話=「本棚インタビュー」に挑戦。
そして「本棚インタビュー」の内容を、本棚インタビューZINEシリーズ「ユア本棚スコープ」として全9冊にまとめました。